【日本語教師養成講座】オトナ講座
BBIC420時間日本語教師養成講座
金曜19時のお楽しみ♪
22期生→卒業実習終わったぁぁぁ!
23期生→来週中間模擬だぁぁぁ!
↑昨日の木曜クラスは、形容詞を勉強しました。
(卒業実習の課題ではありません。)
日本語学校で日本語を学ぶ学習者は「オトナ」であることが多いです。
子どもに教える日本語のレッスンというのもあるのですが、
それはまた別の機会に。
学習者も大人、教師も大人ですから、
授業中の注意することも違ってきます。
授業中に立ち歩かない!
静かにしなさい!
なんて注意はしません。
スマホ使用や居眠りも先生によって、
注意の度合いが違ったりします。
ゼッタイ許しません!っていう先生もいれば、
してもいいけど、後から質問しても受け付けないよっていう先生も。
養成講座の受講生もオトナなので、
前回の記事のように睡魔に勝てなかったとしても、
そんなに怒ったりはしません。
起こしはしますけどね。
顔洗ってきなくらいは言いますけどね。
ただし、あまりにオトナの日本人としてふるまえない人に対しては、
わりと厳しく注意をします。
日本語教師として、人生の経験うんぬんというよりも、
「大人の日本人はどのようにふるまうか」
規範にも似た日本人像が期待されることがあるからです。
では、オトナの日本人としてふるまうというのはどういうことでしょうか。
まだガキ先生と
オトナ先生の例を見てみましょう。
問題1: 学習者Aさんの元気がありません。どうしますか。
まだガキ先生→
(授業中)
「Aさん、どうしたんですか?」
「ちょっと…」
「風邪ですか?大丈夫ですか?何か困ったことがあったら言ってください!今解決しちゃいましょう!そしたら勉強にも集中できます!」
「彼女とわかれました…」
「あ…」
オトナ先生→
(授業中)
「Aさん、どうしましたか?」
「ちょっと…」
(あとでどうしたのか聞いてみよう。授業中に他の学習者の前で聞いて恥をかかせるかもしれないから。)
問題2:学習者Bさんが好きだと言ってた、美味しい団子のお店見つけました。いつ、どうやって教えますか。
まだガキ先生→
早く伝えてあげたいから、授業中にその話題をBさんに持ちかける。しかも媒介語。そのほうがBさんも楽だろうから。
オトナ先生→
授業中に話題を出して2人だけで媒介語で盛り上がってしまうのではなく、授業後に急いでなさそうだったら、既習の日本語で教えてあげる。
問題3:次のレッスンの新しい語彙を選んでいます。何を基準に選びますか。
まだガキ先生→
自分は◯◯に興味があるから、そこから語彙を選択します。学習者にも興味を持ってもらえるように楽しく授業をします。学習者は日本語以外に新しいことを学べるのですから、一石二鳥です。
オトナ先生→
学習者のニーズである△△の話題から選びます。私の得意分野ではないですが、調べて質問にも応えられるようにしておきます。そこから派生して、学習者の新しい知識になるようなものがあれば、日本に関連して教えることはあります。
以上3問のまだガキ先生のポイントは、一見親切そうに見えて、
それは押し売りの優しさでしかないということです。
相手に恥をかかせてしまうかもしれない、
相手は本当は迷惑かもしれない、
というところを抑えていないと、オトナの日本人とは言えないでしょう。
受講生がデモを見せてくれる時も、
養成講座の先生方はこんなところを見ています。
BBICの日本語教師養成講座で、
オトナの日本人になろう!
(もしくは、オトナの日本人であることに磨きをかけよう!)
次回の開講は来年、1月15日です。
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