授業を聞こうとしなかった生徒が、一生懸命ひらがなを覚え始めてくれた!

授業を聞こうとしなかった生徒が、一生懸命ひらがなを覚え始めてくれた!

総合満足度
4.3

期間:4週間

阿部 灯子さん

志望動機

将来日本語教師を志しているため、外国で実際に行われている日本語教育を見てみたかった。また、日本の学校教育との違いを見てみたかった。

こんな体験をしました

たったの1ヶ月でしたが、すごく濃い時間を過ごすことができました。

何よりも印象的だったのは生徒たち一人一人の表情です。最初の頃は挨拶もなかなかしてもらえませんでしたが、積極的に自分から挨拶をするようになり、授業でも何度も顔を合わせるようになってから、校内を歩くたびにみんなが「こんにちは!」と挨拶をしてくれるようになりました。

また、日本語の授業についてこられない生徒4人と他の生徒とは別にグループレッスンでひらがなを教えたら、授業を聞こうともしなかった生徒が一生懸命ひらがなを覚え始め、最終週にはかなり書けるようになりました。とても嬉しかったです。

辛かったことは、自分一人ではどこにも行けないくらい田舎だったこと(笑)。どこに行くにも滞在させて頂いていた先生と一緒に行かなければならず、早く帰りたくても帰れなかったり…。言いたいことは遠慮せずに言っていましたが、それでもちょっとストレスが溜まりました。また、自分がせっかちな性分なので、田舎ののんびり感にはかなり驚きました。大変なことはたくさんありましたが、文化の違いはもちろん楽しむように努力しました。

たくさんの素敵な出会いと経験に恵まれ、出会った人皆さんに感謝しています。

アレが知りたい、コレが知りたい

Q
どんな授業をしたの?
A

教えた学年:Year7~10
1週間の平均授業数:11回

  • 日本語初級(ひらがなの読み書き、漢数字の読み書き、挨拶、基礎的な文法)
  • 日本文化の紹介(行事、日本のティーンエイジャー、日本の料理、日本の地理)
  • 特別授業(日本のお弁当を作る、日本映画・アニメ・ドラマの鑑賞)
Q
授業を一人で任された?
A

はい。自らお願いをし、最終週は各クラスで「日本文化の紹介」をテーマに1時間パワーポイントを使ってプレゼンテーションをしました。生徒がどんどん質問をしてくれたので、どのクラスでも和気あいあいと楽しくできました。

Q
日本語授業以外で教えた科目はある?
A

いいえ。

Q
生活費は全部でおおよそいくら?
A

プログラム参加の前はシドニーに滞在しており、その後メルボルンの学校へ派遣させて頂いたため、プログラム費用+航空券100ドル+四週間の宿泊費(4週)でした。

Q
派遣地の地域はどんなところ?
A

季節は2月~の夏の時期でした。ホストシスターが「メルボルンウェザーって知ってる?一日の中に四季があるんだよ」と教えてくれた通り、朝は雨が降って、昼はかんかん照りで、夜は曇り…ということがしょっちゅうありました。地域はメルボルンのシティから電車で1時間半ほどで、山に囲まれたワイナリーの有名なのどかな場所です。車がないとどこにも行けないほどですが、野生のカンガルーやワラビーに出会えたり、夜は天の川が見えるとても素敵な街でした。

Q
日本出発前にしておけば良かった事は?
A

学校に教材は充実していたので、不便なく授業の準備を行うことができました。持って行ってよかったものは、和風のシール、日本の友達や家族の写真、パソコン、日本文化について書かれた本です。持って行けばよかったものは、磁石シール(絵カード等をホワイトボードに貼るため)、日本語のスタンプ(よくできました等)、漫画とティーン向け雑誌、日本語のチラシやパンフレットです。

Q
この経験を今後はどうつなげていきたい?
A

生徒への教え方や対応の仕方の中で様々なことに気付きました。今後自分が日本語教師になることができたら、良いところも、自分はこう変えたいなと思ったところも、全てをいかしていけたらと思っています。

Q
出発前と現在の英語力は何が違う?どれくらい伸びた?
A

1ヶ月の参加だったので、それほど大きな違いはないかと思いますが、初日よりも最終日には生徒達の早口な会話も聞き取れるようになった気がしました。学校では常に英語のシャワーを浴びている状態なので、長期で参加される場合は、耳がすごく慣れると思います。積極的に動けば語学力の伸びは期待できるプログラムだと思います。

Q
現地サポートはどうだった?
A

突然の申し込みで時間のない中、無理を言い、派遣させて頂きました。大変お世話になりました。シドニーのオフィスに伺うたびにお忙しいのにも関わらずいつも親身に相談に乗って頂きました。また、こまめにメールで気にかけて頂き大変感謝しております。 BBIのプログラムはとても素敵だと思います。これからもたくさんの方に日本と海外の架け橋になる機会を作って頂ければと思います。ありがとうございました。