「吾輩が猫である」「吾輩は猫である」…違いが分かる?

 

言語というものが大好きで、いつも言語について考えているジャパンセンターオーストラリアの学校部門担当者です。(*大好きですが、文章に間違いがあるかもしれません…お手柔らかに…)

 

 

 みなさんは今回のタイトル文の違いが分かりましたか?

「吾輩は猫である」は夏目漱石が書いた小説ですね。「吾輩が猫である」は正規の題名の「は」を「が」に変えてみました。「吾輩が猫である」には何か少し違和感を感じませんか?何度も聞いている「吾輩は猫である」には違和感はありませんよね…

私たちは日常特に意識することなく「は」と「が」の使い分けています。しかし、違いを説明するとなると思いのほか難しいのです。今日は細かい問題には言及せずに、「は」と「が」のもっとも基本的な違いを説明します。

 

助詞「は」と助詞「が」の違い

文には大きく分けて、名詞を述語とした「名詞文」、形容詞(イ形容詞)や形容動詞(ナ形容詞)を述語とした「形容詞文」および動詞を述語とした「動詞文」があります。

田中さん生徒だ。(名詞文)
田中さん厳しい。(形容詞文)
田中さん来た。(動詞文)

さて、これらの文ではいずれも主語が「田中さん」ですが、名詞文と形容詞文は主語が「」であり、動詞文では主語が「」です。このように、通常「」は名詞文および形容詞文の主語を提示し、「」は動詞文の主語を提示するという違いがあります。

また、先ほどの例は「」と「」を入れ替えることも出来ますが、その場合は解釈が異なり、特別な意味を持つようになってきます。

田中さん生徒だ。(名詞文)
田中さん厳しい。(形容詞文)
田中さん来た。(動詞文)

名詞文や形容詞文の主語に「」を付けると、「生徒なのは誰ですか?」、「厳しいのはどの人ですか?」といった疑問への答えや、「他のどの人でもなく田中さんこそ」が「生徒」であったり「厳しい」という解釈になります。つまり、この場合は他の人物を排除して、ある人物を特定するような解釈となります。一方、動詞文の主語に「」をつけた場合「他の人は来なかったが、田中さんは来た」のように他の人物を排除するような解釈となります。

小説の題名である「吾輩猫である」は名詞文を述語とした文であり、特に他を排除する文ではなく、もし「吾輩猫である」とすると他を排除するような解釈になってしまします。そのため、小説始まりの自己紹介的な文としては「吾輩猫である正しいのです。

 

「日本人なのに知らないんですか。」な~んて、誰も思いませんよ。改めて自分たちの言葉を見直してみるとすごく難しいんですよね。擬音語・擬態語・形容動詞など、本当にちゃんと使えているのかどうか怪しいものです。そして、言葉は時代とともに変化します。間違った表現でも数年後には、間違いではなく、正しい(作文で書いても減点対象にならない。)(NHKでも使うことができる。)なんて日が来るかもしれないのです。

 

日本語教師という仕事を知っていますか?

正しい日本語を知らなくても生きていくことはできますが、もし日本語を教える立場であれば知っておいてほしいですね。(プロでも、アマでも。)すでにオーストラリアで日本語に関わる仕事をされた方、これからしたいという方もたくさんおられるんではないでしょうか。2020年には東京オリンピックもあるので、日本語の先生の需要は年々高まっています。中でもみなさんは日本語教師という仕事をご存知ですか。そして、どうすれば日本語教師になれるかご存知ですか。

 

日本語教師になるには3つの方法がありますが、一番オーソドックスであるのが「日本語教師養成講座420時間」を受けて日本語教師になるという道です。

その「日本語教師養成講座420時間」ですが、実はオーストラリアでも受講することができるんです。

 

ジャパンセンターでは、日本語教師を育てるための講座、「日本語教師養成講座420時間」を運営しています。その日本語教師養成講座ですが、大きく分けて通学コースと通信コースを持っています。

いずれも同じ420時間が取得できるコースですので、どちらを修了しても日本語教師になれる資格が取得できます。よって、どちらでも問題はないのですが、講座内容において重きを置いてる点や講座の特長は違い、また、受講される方のニーズや状況によって選択されるコースは異なると思います。

通信であろうと通学であろうと修了さえすれば、同じ420時間の修了証ですのでそちらを使って就職活動ができるものとなります。

では、違いは何になるでしょう。まずはそれぞれのパーツを以下にお知らせしてみたいと思います。尚、通学コースはジャパセン直営のシドニーで日本語教師養成講座420時間に関してお知らせをします。他に通学にはメルボルンで日本語教師養成講座420時間も紹介をしていますが、今回は直営校のみとして以下の通りにお知らせします。

通学で日本語教師養成講座420時間(シドニー)

受講場所: シドニー
受講時期: 年8回開講
受講期間: 全11週間(約3ヶ月間)
受講費用: 4950豪ドル(445500円、1豪ドル=90円として計算をした時)

通信で日本語教師養成講座420時間

受講場所: 自宅などどこででも
受講時期: いつからでもスタート可能
受講期間: 半年間から1年間(猶予期間は全部で3年間)
受講費用: 1740豪ドル(156600円、1豪ドル=90円として計算をした時)

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詳しくはジャパセン(BBI)が適用する日本語教師養成講座420時間

 

元教師だった自分が思うこと

ジャパセンの日本語教師養成講座420時間は、カリキュラムが本当にしっかりとしていて、尚かつ実践が圧倒的に多いと思います。自分は大学で英語の先生になるために4年間勉強しましたが、10回も模擬授業をしていないです。大学では人数が多くて、なかなか自分の番がまわって来なかったです。ジャパセンの日本語教師養成講座は11週間ですが、大学で先生になる勉強をするよりも模擬授業を多くすることができます。日本で日本語以外の先生がしたいという人にもオススメです。

 

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≪ジャパセン(BBI)の学校部門≫

〇 ジャパセンのTOEIC集中講習及びTOEIC公式テストセンター
〇 日本語教師養成講座420時間
〇 BBIC Japanese Language School in Sydney

【ジャパセン(BBI)が適用する日本語教師養成講座420時間】

通学コース: BBICシドニーで日本語教師養成講座(全11週間)
通信コース: WJLC通信で日本語教師養成講座

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