オーストラリアでチャイルドケア(保育士)になるには?
オーストラリアで保育士になるには?
「子どもと関わる仕事がしたい」「日本の保育業界ではなく、海外でチャレンジしてみたい」「オーストラリアで安定した仕事を見つけたい」
そんな想いを持つあなたへ。
オーストラリアでチャイルドケア(保育士)として働く道は、決して夢物語ではありません。実際に多くの日本人がチャイルドケアの資格を取得し、現地での就職や永住権取得を目指して奮闘しています。
特に、下記のようなこと思っている日本人にとってはオーストラリアのチャイルドケアは大きなチャンスです。
✅ 日本の一般企業で働いていたけど、やっぱり子どもと関わる仕事がしたい
✅ 日本の保育業界に興味はあるけれど、待遇や環境面に不安を感じる
✅ 海外で働いてみたいけど、どんなキャリアパスがあるのか分からない
✅ 将来的にオーストラリアで長く暮らせる仕事を探している
とはいえ、「どうやって資格を取るの?」「本当に現地で働けるの?」という疑問や不安もありますよね。
この記事では、オーストラリアでチャイルドケア資格を取得し、実際に働くためのプロセスや選択肢を分かりやすく解説します。
あなたの理想のキャリアを実現するための第一歩を、一緒に考えていきましょう!
オーストラリアでチャイルドケア(保育士)として働くには?
オーストラリアで保育士として働くためには、チャイルドケア資格の取得が必須です。
日本では保育士試験に合格することで資格を得られますが、オーストラリアでは指定のコースを修了することで資格を取得し、働くことができます。
オーストラリアのチャイルドケア資格には、主に3つのレベルがあります。
どの資格を取得するかによって、できる仕事内容やキャリアの幅が変わるので、自分に合ったものを選びましょう。
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① Certificate III in Early Childhood Education and Care(サティフィケートIII)
どんな資格?
チャイルドケアの基礎レベルの資格で、保育園(チャイルドケアセンター)や幼稚園で保育補助として働くことができます。
向いている人
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まずは現場で経験を積みたい人
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なるべく短期間で資格を取得したい人
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働きながらステップアップしていきたい人
取得期間の目安
約6か月〜1年(フルタイムの場合)
仕事の例
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先輩保育士の補助
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子どもたちの遊びや食事のサポート
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クラスの準備や片付け
② Diploma of Early Childhood Education and Care(ディプロマ)
どんな資格?
サティフィケートIIIよりも専門性が高く、責任のある仕事ができる資格です。保育園でクラスを担当したり、リーダー的な役割を持つことができます。
向いている人
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保育士としてしっかりキャリアを築きたい人
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将来的にビザのスポンサーを受けたい人
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より高度な知識を学びたい人
取得期間の目安
約1.5〜2年(フルタイムの場合)
仕事の例
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クラスのリーダーとしてカリキュラムを考える
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子どもたちの成長や発達を記録し、保護者に報告
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チームメンバーを指導する
③ Bachelor of Early Childhood Education(バチェラー)
どんな資格?
幼児教育の学士号(大学レベルの資格)で、より高度な教育やマネジメント業務を担当できます。
向いている人
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幼児教育を深く学びたい人
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キャリアアップを目指している人
取得期間の目安
約3〜4年(フルタイムの場合)
仕事の例
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幼稚園の先生
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チャイルドケアセンターのマネージャー
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保育士の育成・研修
どの資格を選ぶべき?
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とにかく早く働きたい! → Certificate III
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キャリアアップを考えている → Diploma
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将来的に指導者や管理職を目指したい → Bachelor
オーストラリアで保育士として働くなら、まずはCertificate IIIからスタートし、現場経験を積みながらDiplomaを目指すというのが一般的な流れです。
また、Diplomaがあると就労ビザのスポンサーを受けやすいため、将来的に長くオーストラリアで働きたい人にとっては有利です。
チャイルドケア(保育士)の仕事にはどんな種類があるの?
オーストラリアのチャイルドケアセンターでは、資格や経験によってさまざまな職種があります。
初心者向けの補助ポジションから、クラスをまとめるリーダー職まで、キャリアアップの道がしっかりと用意されています。
それぞれの役割を詳しく見ていきましょう!
① カジュアル(Casual Educator)
どんな仕事?
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保育補助のアルバイトにあたるポジション。
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Certificate IIIの勉強中でも働けるので、未経験から経験を積むのに最適。
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常勤の保育士が休んだ際に代わりにクラスに入る。
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先生のカリキュラム作成時間や昼休憩の間にクラスのサポートをすることもある。
向いている人
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まずは少しずつ働きたい人。
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資格取得前後に経験を積みたい人。
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フルタイムの仕事ではなく、フレキシブルに働きたい人。
ポイント
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シフト制なので働く時間は不安定。
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人手不足の施設ではたくさんシフトが入ることもある。
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現場経験を積めば、アシスタント・ティーチャーに昇格できる!
② アシスタント・ティーチャー(Assistant Educator / Assistant Teacher)
どんな仕事?
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クラスの副担任として担任の先生をサポートする。
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Certificate III以上の資格が必要。
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先生と協力して保育活動を行う。
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先生が休みの日には、クラス運営を任されることもある。
向いている人
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子どもとしっかり関わりたい人。
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安定した仕事がほしい人(フルタイムやパートタイム契約が多い)。
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ゆくゆくは担任(ルームリーダー)になりたい人。
ポイント
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担任の先生のサポートがメインなので、責任は比較的少なめ。
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長く働くほど経験が評価されるので、昇進しやすい!
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ルームリーダーを目指すなら、Diplomaの資格取得を考えるのもアリ。
③ ルームリーダー(Room Leader)
どんな仕事?
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クラス担任として子どもたちを指導するリーダーポジション。
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Diploma以上の資格が必要。
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カリキュラムの作成や成長記録の管理を担当。
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クラスの先生たちをまとめ、保育環境を管理する。
向いている人
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キャリアアップを目指す人。
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クラス運営にチャレンジしたい人。
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責任のある仕事をしたい人。ポイント
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責任が増える分、給料もアップ!
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保育方針やカリキュラムを考えるので、子どもの成長を長期的に見守れる。
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チームをまとめる力も必要なので、リーダーシップを身につけられる。
チャイルドケア(保育士)の給料はどのくらいもらえるの?
オーストラリアでチャイルドケアの仕事を探す際、給与の目安を知ることはとても大切です。
ここでは、平均的な給与と仕事探しの方法について紹介します!
① 給料の目安は?
オーストラリアの求人サイト 「Seek」 で「childcare worker」と検索すると、さまざまな求人情報が見つかります。
求人には、給与や労働条件が詳しく書かれているので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
平均年収の目安(2025年現在)
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Childcare Worker(保育補助・保育士)
→ 約65,000オーストラリアドル/年(1豪ドル=100円換算で約650万円)
時給の目安
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カジュアル(Casual Educator) → 時給約28〜35ドル(約2,800〜3,500円)
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アシスタント・ティーチャー(Assistant Educator) → 時給約30〜38ドル(約3,000〜3,800円)
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ルームリーダー(Room Leader) → 時給約35〜45ドル(約3,500〜4,500円)
ポイント
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経験や資格によって給与はアップ!
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フルタイムで働くと、年収65,000ドル以上も可能。
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カジュアル(アルバイト)は時給が高めだが、シフトが安定しないことも。
② 日本と比べるとどう?
オーストラリアのチャイルドケアの給料は、日本の保育士と比べるとかなり高めです。
また、基本的に残業がないため、ワークライフバランスも取りやすいのが魅力!
・ 日本の保育士(平均年収) → 約300〜400万円
・ オーストラリアの保育士(平均年収) → 約650万円
オーストラリアのメリット
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高い時給&年収が期待できる
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残業がほぼないのでプライベートの時間が確保できる
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経験を積めばさらに収入アップのチャンスあり
③ 仕事を探す方法
オーストラリアでチャイルドケアの仕事を探すなら、求人サイトを活用するのがオススメ!
代表的な求人サイト
🔹 Seek(https://www.seek.com.au/)
🔹 Indeed Australia(https://au.indeed.com/)
🔹 Jora(https://au.jora.com/)
検索キーワードとして、
「childcare worker」「early childhood educator」「assistant educator」 などを入力すると、たくさんの求人が出てきます。
チャイルドケア(保育士)で働くには、無犯罪証明書が必要!
オーストラリアでチャイルドケアの仕事をするためには、「Working With Children’s Check(WWCC)」 という無犯罪証明書が必要です。
これは、子どもたちが安全な環境で過ごせるように導入された制度で、未成年と関わる仕事をする人は必ず取得しなければなりません。
WWCCとは?
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州ごとに定められた無犯罪証明書のこと。
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ボランティア・実習生・有給の保育士など、すべての人が対象。
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申請手続きをすれば、すぐに働き始めることが可能。
WWCCには2種類のタイプがある!
① Volunteers and Students(ボランティア・実習生用)
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学校の実習やボランティア活動で必要。
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無料または低料金で取得できる。
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実習中にしか使えないため、仕事を始める際は有料版のWWCCが必要。
② Paid Employees(有給の仕事用)
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チャイルドケアの仕事をするために必要な証明書。
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有料(州によって異なるが、約80〜150ドル)。
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申請した時点で働き始めることができる。
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ボランティア用WWCCとは異なり、正式な雇用に必要なので注意!
WWCCが必要な理由とは?
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子どもの安全を守るため(犯罪歴がないかを確認)。
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オーストラリアでは未成年者と関わる仕事には必須。
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申請しないと、保育士として働くことができない。
WWCCの取得に関する注意点
✔ 各州で申請方法やルールが異なる(州ごとの公式サイトをチェック!)
✔ 有料版のWWCCを取得しないと、有給の仕事ができない
✔ 申請後すぐに働けるが、正式な認可には数週間かかる場合もある
チャイルドケア(保育士)の専門コースに必要な英語力は?
オーストラリアでチャイルドケアの専門コース(Certificate III・Diploma)を受講するためには、一定の英語力が求められます。
必要な英語レベル
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IELTS(アカデミックモジュール)6.0以上(各項目5.5以上)
→ これを満たさないと、コースに入学できません!
チャイルドケアでは英語の「会話力」も重要!
チャイルドケアでは、保護者とのコミュニケーションが欠かせません。
・子どもの体調や成長について説明する場面が多い
・ 親との会話にしっかり対応できる英語力が必要
試験対策だけでなく、実際の現場で使える英語を身につけることが大切です!
チャイルドケア(保育士)でオーストラリアの永住権を目指せる?
2024年12月7日、オーストラリア政府が発表した移民政策により、チャイルドケア分野での永住権取得のチャンスが拡大!
オーストラリアでは、チャイルドケア業界の人材が不足しており、この分野で経験を積むことで永住権を取得できる可能性があります!
具体的な流れや必要なステップについては、以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方はぜひチェックしてください! 👇
🔗 オーストラリアのチャイルドケアで永住権を目指す方法
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
オーストラリアでチャイルドケアワーカーになるための流れや、資格取得後のキャリアパスについて、少しイメージが湧いてきたでしょうか?
どの国でどんなキャリアを築くにしても、大切なのは「資格」「経験」「英語力」の3つ。
この3つをしっかりと身につけることで、オーストラリアだけでなく、世界中で活躍できるチャンスが広がります!
「とりあえずワーホリで来たけど、こんな道があるなんて知らなかった!」
そんなふうに後から気づくこともあるかもしれません。でも、どのタイミングでも遅すぎることはありません。
しっかり情報を集めて、計画的に進めれば、きっとあなたの理想の未来に近づけるはずです
「もっと詳しく知りたい!」「自分の場合はどうすればいい?」
そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください!
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