学生ビザの申請手順と注意点
オーストラリアの教育機関(語学学校、専門学校、大学等)で12週間以上通学する場合、
学生ビザの申請が必要となります。
12週間以内の短期の語学留学などであればETASで通学が可能ですが、
12週間以上となると学生ビザを取得しなくてはいけません。
学生ビザは、政府で認定校されているコース(CRICOS)をフルタイム(週25時間以上)で受講することが条件とされ、コース期間中はオーストラリアに滞在できます。
学生ビザ取得者は週20時間までの就労が認められ、アルバイトで学費を賄いながら、通学することが可能です。
ホリデー期間中は無制限で就労することも認められています。
学生ビザでは、一定の出席率(各タームの80%)をクリアすることや課題の提出、期限までに授業料を支払うなどの条件があり、この条件を満たしていないと、学校から移民局に通達され、学生ビザがキャンセルされる場合があります。
さらに、学生ビザ申請にはCoE(入学許可書)の取得やOSHC学生保険への加入などが義務付けられており、
申請時にこれらの情報を入力する必要があるので、必ず申請前までに余裕をもって取得しておかなくてはいけません。
以下では申請の手順や学生ビザについてご案内いたします。
オーストラリアの学生ビザのオンライン申請には、
ImmiAccountの作成が必要になります。
ImmiAccountをお持ちでない方はこちらをご参照ください。
ImmiAccountを作成したら、以下の手順で学生ビザを申請していくことができます。
まず、申請時に必ず必要となるもの4つ
- パスポート
- 入学許可証(CoE: Confirmation of Enrolment)
- OSHC学生保険(OSHC: Overseas Student Health Cover)
- クレジットカード(申請料金の支払いに必要)
これらに加えて以下の情報の入力も必要となりますので、英語ですべてメモを作っておいていただくことをお勧めします。
- 家族の情報(お名前と生年月日等)
- 学歴(高校卒業以降、学校の名前や学科などを英語で)
- 職歴(会社の名前、住所、電話番号、就労期間など)
- 海外渡航歴(国名、滞在期間、滞在理由など)
- GTE(正当な理由のある短期滞在者であるという証明)
◇申請時期について◇
オーストラリア国外からの場合は、
コース開始日より4か月前から申請可能。
オーストラリア国内からの場合は、
コース開始日より3カ月前から申請可能。
オーストラリア国外から申請の方は特に申請時期にご注意ください。
学生ビザが発行されるまではオーストラリアへ入国することができませんので、
できるだけ早めに申請をして、ビザが発行されてから飛行機や滞在先の手配をされたほうが安心です。
★こちらのリンクからビザのプロセスにかかる期間の目安をご確認頂けます。
語学学校へ通学のために学生ビザ申請の方はIndependent ELICOS SECTORの項目を、
専門学校へ通学のために学生ビザ申請の方はVocational Education and Training Sectorの項目をご確認ください。
◇ビザ申請の流れ◇
1.ImmiAccountにログインする
2.New Applicationを選択
3.Studentを選択し、さらにStudent500を選択
4.Terms and Condition(条件・条項)を確認したら、
I agree to the terms and conditions をクリックしNEXT
5.ここから申請情報の入力が開始
- Confirmation of enrollment(入学許可書)の番号の入力
- 就学予定の教育機関を選択
- パスポート情報を入力
- 日本の住所の情報
- オーストラリアの住所の情報
- オーストラリア国内外にいる家族の情報
- GTE(正当な短期滞在者である旨の説明文)の入力
- 滞在中の資金の情報
- OSHC学生保険のポリシーナンバー、有効期限の入力
- 最終学歴や学歴の情報
- 学校卒業後の就業歴の入力
- 過去10年の渡航歴
- 過去のビザ情報
- 各種DeclarationにYES/NOで答える
以上の入力が終了したら、パスポート、OSHC学生保険、GTEなどをPDFにして添付する。
最後にクレジットカードでお支払を済ませたら手続きの完了です。
申請後、指定したメールアドレスに移民局から受付のメールが届くのでご確認ください。
また、すでにオーストラリアにいる人にはブリッジングビザのお知らせも届くので、併せてご確認ください。
※ブリッジングビザとは…オーストラリア国内でビザ申請時にぷりっじんぐビザAが与えられます。現在のビザが切れた後、次のビザが下りるまでオーストラリアに滞在することを許可するものです。
現在持っているビザの有効期限が切れてから、有効になります。
ブリッジングビザで滞在中はオーストラリアの出入国は許可されていないのでご注意ください。
ブリッジング期間中にオーストラリア出入国が必要になる場合は、ブリッジングビザBの取得が必要となります。
◇学生ビザの申請料◇
2017年10月現在、学生ビザ申請料は$560となっています。
オーストラリア国内でのビザ申請が2回目以降になる場合は、申請料$560+延長料$700がかかりますのでご注意ください。
ビザ申請料のお支払にかかるクレジットカード使用料は申請者負担となっていますので、
申請代金の2%-3%が課せられることもご理解ください。
再申請にはビザ申請料だけでなく、延長料、さらに延長分の学生保険などの費用もかかってしまいます。
最初の時点で出来るだけ明確に留学のプランや将来のプランなどを立てておくことで、
不必要な費用を支払くことを防ぐことが出来ます。
◇学生ビザの規定◇
学生ビザで留学する場合、以下のような規定が設けられています。
これらの規定に従わないと、ビザが発行されなかったり取り消されることがあるので十分に気を付けてください。
- 政府から認定されたコースに通学する(CRICOS)
- フルタイムのコースで就学する
- OSHC海外旅行保険に加入する
- 出席率や課題の提出などを怠らない
- 同じコースを2度以上就学しない
- 通学期間中は20時間/週まで就労可能
- ホリデー期間中は就労の制限なし
学生ビザの取得には書類を集めたり、GTEを書いたりと大変な部分もありますが
日本人は他の国の留学生と比べると書類の提出も少なく、ビザを拒否されるリスクも低くなっています。
それ故、本来の目的である通学以外の目的で利用される方もたくさんいらっしゃいます。
しかし、ビザ申請費用だけでなく学費や保険料、さらに貴重な時間も使って滞在されることに変わりはありません。
学生ビザのルール内で出来るだけ、自分の目標や目的に合った留学ができるようしっかりとプランを立ててみてください。
留学すると決めたらTOPへ
Email:info@japancentre-au.com
Phone:+61 2-9267-4002