学生ビザに切り替えたら、毎月の出費はどれくらいかかる?
はじめに
「ワーホリの期限が迫ってきたけど、まだオーストラリアにいたい…!」
そんな理由で学生ビザへの切り替えを考える人も多いですよね。
でも、実際に学生ビザに変更したら毎月どれくらい出費がかかるのか、きちんと計算できていますか?
OSHC学生保険・ビザ申請費と初期費用以外に、学費、生活費、交通費など…意外と見落としがちなコストが積み重なると、思ったより負担が大きくなることも。
この記事では、学生ビザに切り替えた場合に毎月どれくらいのコストを考えておけばいいのかをリアルにシミュレーションしてみます。
「収支のバランスが取れるか心配」「せっかく延長しても生活が苦しくなったら意味がない…」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
オーストラリアにもっと長くいたい!学ビザ考え始めた人が読むブログ
生活コストと授業料、しっかり考えていますか?
オーストラリアで滞在を延長する場合、現実的に考えなければならないのが「生活コスト」です。
ここでは語学学校ではなく、滞在延長をする方が多く選択されるビジネス系の専門学校に通学した場合をサンプルとして、紹介をしてみたいと思います。
オーストラリアは他の国と比べて、学生ビザでもアルバイトができるため、勉強しながら生活費を稼ぐことが可能です。
また、専門学校の場合は語学学校と違い、3か月ごと(1学期間ごと)の分割払いができるため、一度に大きな金額を用意する必要がないのもメリットです。
とはいえ、毎月の生活費として家賃・食費・交際費などがかかるのに加え、分割払いの授業料も確保しなければならないため、決して楽ではありません。
例えば、授業料が一般的な1500ドル/3か月(1学期)の場合、1か月あたり500ドルの貯金が必要になります。つまり、生活費+500ドルが、毎月最低限考えておくべきコストとなります。
生活費の目安
・家賃 300ドル/週
・生活費(食費・交際費など) 200ドル/週
の場合、1か月の生活費は約2000ドル。
さらに授業料分500ドルを加えると、合計で約2500ドル/月が必要な目安になります。
上記はビジネス系の学校に通う場合の例ですが、手に職をつける専門学校に通う場合は授業料が高くなるため、その点を考慮しておく必要があります。
例えば、日本人に人気のあるクッカリー(調理)、美容、チャイルドケアといった手に職系のコースは、授業料が約2000ドル/3か月(1学期)かかるため、1か月あたり約670ドルを授業料として確保しておく必要があります。
そのため、生活費と合わせると、授業料込みで月々約2670ドルが必要な計算になります。
このように、毎月2500〜3000ドルの手取り収入を確保するのは簡単ではありません。
さらに、長期的に考えると、ホリデー中の生活費や日本への一時帰国費用も考慮する必要があるため、余裕を持った資金計画を立てることが大切です。
学校選びは決して授業料の安さだけで決めるものではありませんが、どこまでの費用を負担できるかを計画的に考えておくことはとても重要です。
とはいえ、必要な資金を確保できれば、学生ビザの有効期限まではオーストラリアに滞在できます。
その間に人との出会いを通じて永住権の取得につながる可能性があったり、雇用主にスポンサーになってもらって就労ビザにつながるケースもあります。
また、卒業後に卒業生ビザを申請し、さらに滞在を延長できる可能性もあります。
計画的に進めることで、オーストラリアにもっと長くいたい、できれば住みたいという思いを実現できる可能性も広がるでしょう。
もちろん、学生ビザは本来の目的である「就学」をしっかり行うことが前提ですが、かかる費用や将来のプラン(学習スケジュール)をしっかり考えておくことで、選択肢は大きく広がります。
ワーキングホリデービザから学生ビザへ切り替える際も、貯金含めてしっかり計画を立てて準備することで、可能性を最大限に広げることができます。
滞在延長には保険の加入も必要
ワーキングホリデーの2ndビザでも、学生ビザでの延長でも、滞在期間中の治療費・入院費・盗難などをカバーする保険への加入が必要です。
特に学生ビザの場合、OSHC学生保険(海外留学生健康保険)への加入が義務付けられています。
OSHCは医療費のみを補償する保険ですが、携行品の盗難やトラブルに備えたい場合は、別途旅行保険への加入も検討できます。
ワーキングホリデービザの方も、医療旅行総合保険や医療保険に加入しておくと安心です。
なお、OSHCの費用は平均で月額$55程度となっています。
滞在延長を決めた際には、この保険加入の費用や手続きについても事前に考えておきましょう。
【ジャパセンで取り扱っている保険】
🔹 ユニケア(医療旅行総合保険)
日本の海外旅行傷害保険に近いタイプ
詳細はこちら
🔹 OVHC(医療保険)
日本の国民健康保険のような補償内容
詳細はこちら
🔹 OSHC(海外留学生健康保険) ※学生ビザ保持者は加入必須
詳細はこちら
まとめ
ワーホリビザから学生ビザに切り替えて滞在を延長しようと考えている方は、現在の生活費に加えて、
学費:$500~/月
程度の貯金ができるようにコストを考えておくことが大事です。
さらに、学生ビザの申請費用として$1,600(2025年2月現在)、OSHC学生保険は最初に全期間分の支払いも必要になるため、これらの初期費用含めてトータルでどのくらいの費用がかかるのか、事前にしっかり計算しておくことが大切です。
現在の収支がすでにマイナスの場合、学生ビザに切り替えることで支出がさらに増える可能性があります。滞在延長後も無理なく生活できるか、一度じっくり考えてみてくださいね。
なお、移民局が定める1年間のリビングコストは29,710ドル/年(2024年3月発表)ですのでそれプラス学費などの残高証明が申請時にあると、学生ビザ取得により効果的ですのでそのことも頭に入れながら準備をするといいと思います。