オーストラリアの語学学校どう決める?選び方の8つのポイントとは?
勘で決めようとしているあなたへ
海外留学をするときに、ほとんどの方がまず語学学校に行くと思います。
それは英語に慣れるためでもあり、まずは語学学校だ!という事もあるでしょう。中には計画立てて長期で語学学校に行かれる方々もいます。
オーストラリアでは、主に学生ビザやワーキングホリデービザで留学をされる方が多いと思いますが、語学学校を選ぶ際に、どうやって決めていいかがわからないところもあるのではないでしょうか。
多くの方は、留学会社が提供をしている各学校の情報を見たり、セミナーに参加したり、SNS等で知る情報などを頼りに決めていくのだと思います。
ただ、正直何が正しいか、自分に合っているかなどは、明確にわかっていますでしょうか?
私自身の留学経験を振り返ると、ほぼ勘で決めたようなものです(笑)。
各語学学校の情報は得られても、他の学校と比較してどうなのか、何を基準に選べばよいのか分からないまま決めてしまった記憶があります。
信頼できる情報を得るには?
ジャパセンでは、カウンセリングの際に個々の状況に応じた学校の情報提供や計画立案を行っています。
そのため、「ここまで詳しく説明してもらったのは初めて」と言われることも多いです。
語学学校を選ぶ際には、まず基本的な情報を理解し、重要なポイントを押さえることが大切です。
その上で、自分が求めるものを明確にし、それに近いものを提供している語学学校を選ぶことが、後悔しないための鍵となります。
語学学校選びの8つのポイント
① コース選び
語学学校では、主に以下のようなコースが提供されています。
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一般英語(General English: GE)
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IELTS 試験対策
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EAP(進学準備コース)
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ケンブリッジ検定試験対策
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その他の専門コース(TECSOL児童英語教師養成講座、TESOL英語教師養成講座、発音矯正コース、バリスタイングリッシュコース など)
多くの人は、まず 一般英語(GE)コース からスタートします。
将来的に IELTS や EAP、ケンブリッジ検定コースを受講するには、中級〜中上級レベルの英語力が求められます。
また、特定の専門コースを受講したい場合は、そのコースがある語学学校を選ぶ必要があります。
一般英語と組み合わせて受講できる場合もあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
② 英語レベルの設定
語学学校では、通常 6段階のレベル に分かれています。
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Beginner(ビギナー / 初心者)
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Elementary(初級)
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Pre-Intermediate(初中級)
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Intermediate(中級)
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Upper-Intermediate(中上級)
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Advanced(上級)
(※学校によってレベル設定や呼び方が異なる場合があります。)
一般的に 1つのレベルを上げるのに 10〜12 週間 ほどかかるとされています。
特に、IELTS やケンブリッジ検定コースを目指している場合は、中上級(Upper-Intermediate)レベル以上の英語力 が必要になります。
そのため、現在の英語レベルに応じて、どれくらいの期間留学する必要があるかを考えることが大切です。
③ 授業料
平均:340ドル/週(280〜450ドル/週)
語学学校の授業料は、学校の質や提供するプログラムによって異なりますが、一定の品質がある学校の平均的な授業料は 340ドル/週(1豪ドル=100円換算で約34,000円/週)です(2025年)。
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安い=質が悪い、高い=良い と決めつけられませんが必要は質に影響をすることは確かです。
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真面目に英語を勉強したいのであれば、ある程度の費用の学校になるでしょう。
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各学校のカリキュラムやサポート内容をしっかり比較しましょう。
④ プロモーション(割引制度)
多くの語学学校では、就学期間が長くなるほど授業料が割引 されるプロモーションを実施しています。
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ワーキングホリデービザの人向けに 17 週間(約4か月)の特別価格を設定している学校もあります。
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「○月までに申し込みで割引」といった期間限定のプロモーションもあります。
タイミングによっては、通常の授業料よりも安くなることがあるので、申込み前に最新のキャンペーン情報を確認しましょう。
⑤ 授業時間
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通常:週20時間
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インテンシブコース(集中コース):週25時間
通常の語学学校では、週20時間の授業 を基本としています。
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月〜木曜 or 金曜のスケジュールで日中に授業が行われることが多い。
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一部の学校では、無料で参加できる補講クラスが用意されている。
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インテンシブコース(週25時間)は、より集中的に学習したい方向け。
⑥ 授業の時間帯(シフト制)
語学学校の授業は、以下のようなシフトで提供されることが多いです。
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モーニングクラス(午前〜午後) … 最も一般的。国籍豊かなクラスメイトと学べる。
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イブニングクラス(夕方〜夜) … 仕事やアルバイトと両立しやすい。
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週2.5日コース(例:月・火に8時間、水曜に4時間など)
日本人留学生の多くは モーニングクラス を選択する傾向にあります。
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友達を作りやすい。
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午後の時間を自由に使える。
一方で、仕事やスケジュールの都合で イブニングクラス を選ぶ人もいます。
⑦ コースの構成
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全て必須授業の学校
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必須+選択授業の学校(ライティング特化、発音特化、仕事英語 など)
学校によって、カリキュラムの構成が異なります。
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すべて必須授業(週20時間 or 25時間) の学校もあれば、
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15時間の必須授業+5時間の選択授業 という学校もあります。
「発音を強化したい」「ビジネス英語を学びたい」などの希望がある場合は、選択授業のある学校を選ぶのも良いでしょう。
⑧ 時間外のオプショナルレッスン
語学学校によっては、授業時間以外に 無料で受講できるオプショナルレッスン を提供しているところもあります。
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会話クラブ
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発音矯正クラス
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就職対策ワークショップ など
こうしたプログラムを活用すると、追加費用なしで英語を学ぶ時間を増やせる ので、積極的に活用するのがおすすめです。
学校選びのポイントを踏まえて
これまで紹介した基準が、語学学校選びのスタンダードとなります。
これらを踏まえた上で、自分が通う学校の特徴や、自分が本当に行きたい学校はどこなのかをしっかり吟味することが大切です。
当然、学校によって授業料、時間割、コース内容などは異なりますし、それぞれに独自の特長があります。
学校選びのさらなるポイント
さらに検討すべき点として、「どの都市で学びたいか」ということもあります。通常、選択肢としては以下のような都市が挙げられます。
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ケアンズ
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ブリスベン
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ゴールドコースト
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シドニー
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メルボルン
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アデレード
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パース
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サンシャインコースト
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バイロンベイ
また、各語学学校にはそれぞれの取り組みや得意分野があります。これらをしっかり把握することで、自然と自分に合った語学学校が見えてくるはずです。
語学学校の取り組みを知る
加えて、各語学学校がどのような取り組みをしているのかを知ることも大切です。
特に、学校の校長先生の想いや教育方針が、学校の特徴に大きく影響を与えています。
授業料が安い学校は魅力的ですが、比較的高めに設定されている学校には、それなりの理由があります。例えば、
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話す・聞く・読む・書くの4技能をそれぞれのレベルに応じて学べるよう工夫されている学校
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午後の選択授業が豊富で、多彩なコースが提供されている学校
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イングリッシュオンリーポリシーを徹底し、英語環境を整えている学校
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校内施設が充実している学校
これらは、それぞれの語学学校の特長であり、校長先生の教育理念が反映されたものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
実際に語学学校を選ぶ際、どのように決定すればいいのか迷う方も多いかと思います。
各語学学校の情報は英語で書かれていることが多く、分かりづらい部分もありますし、つい授業料の違いだけに目がいってしまいがちです。
しかし、今回ご紹介した語学学校選びのポイントを確認してみると、ご自身にとって気になる点がいくつか出てきたのではないでしょうか。
実際、各学校によって特色が異なり、授業料だけでは計れない価値があることも少なくありません。
例えば、授業時間の柔軟性や無料で受けられるプログラムの有無などを考慮すると、トータルの学習環境としてのバリューが大きく変わってくることもあります。