English Only Policyについてどう考えるべきか
こんにちは。
ジャパンセンターオーストラリアの学校部門担当です。
というテーマで、語学学校のことを選ぶ際に「①国籍比率」と「②学費」と「③ロケーション」のそれぞれをどういった観点で、見るのかということをお話しました。
さて今回④回目は「English Only Policyについてどう考えるべきか」ということについてです。
このテーマは語学学校を選ぶ際の決め手としては正直弱いです。確かに学費や国籍比率を重視する人が多い中、「English Only Policyだから、この学校に決めた!」とはなかなかならないですよね。ですが、中にはEnglish Only Policyを重視してる人もいますので、そのEnglish Only Policyの実態をお伝えしたいと思います。
EOP(English Only Policy)とは
EOP(English Only Policy)イングリッシュオンリーポリシーとは名前の通り、「英語だけしか話してはいけないという政策」ということで、相手の国籍に関係なく会話を英語のみに限定するルールとのことを指します。
英語の勉強のためと多くの語学学校で取り入れられているルールです。そのルールの適用エリアが学校によって異なり、教室のみ、キャンパス全体、寮内も含めて全部など様々です。また、ペナルティーがないところがほとんどですが、中には母語を話すことを厳しく取り締まり、ペナルティー数が多いと自宅待機を言い渡す語学学校もあります。
EOPがしっかりと適用されていると、英語と触れ合う機会が必然的に増えます。また、英語で伝えることが難しく、ついつい日本人に日本語で話してしまいたくなる時がありますが、そんな時にでも話さなくてはいけないという環境下に自分を置くことができます。
また、自分が日本語を使わないようになるというメリットだけでなく、クラスの友達が英語以外で話すことの抑制にもなります。例えばですが、同じクラスのスペイン人同士が授業中も休憩中もスペイン語で話していたら、少しやりにくいですよね。EOPがあると、その輪にも入りやすくなります。
上記のようにEOPには、より英語を勉強できる環境下に自分を置けるなどのメリットがあります。
でも、やはり一概に良いとは言い切れないようです。
EOPの実態はいかに
まず、1つ目実態として、ちゃんとEOPが守られているのかどうかということがあげられます。この点は皆さんもお気づきでしょうが、先生がいないところでは、やはり英語以外が飛び交っている可能性が高いです。厳しくチェックしている学校もありますが、先生のいないところでは生徒の良心に委ねられます。
2つ目の実態は、英語があまり話せない初級の方同士であれば、黙ってしまう傾向にあるということです。それなりに英語が話せてコミュニケーションが取れるのであれば、問題ありません。しかし、日本でもほとんど英語を勉強していなかったり、留学に来たばかりの場合は慣れない英語で話すことにストレスが生じます。たとえ精神面でストレスが溜まっていなくても、頭にはストレスが溜まってしまいます。ストレスが溜まっている中での勉強は辛いものがあります。そのストレスに負けて、「英語以外が話せないのなら、黙ろう」とならずに、「疲れるけれど、これも練習だ」と思えた場合にプラスに働きますが、なかなか難しいところではあります。
3つ目の実態は日本人同士で英語を話すことが恥ずかしいという理由から、EOPを守りにくいということです。別に恥ずかしくないという方もいるとは思いますが、ほとんどの方が恥ずかしく感じます。これの一番の理由としてあげられるのは、お互いに英語のレベルをチェックされるのが嫌ということです。「この人…自分より話せる」や「自分の方がこの人より話せる」という風に知らず知らずのうちにチェックしていて、同様に自分の英語力をチェックされることを嫌がるのです。
このようにEOPは英語力の向上のためにならなかったり、むしろモチベーションを下げることにも繋がる可能性があるのです。
そんなEOPですが
そんなEOPですが自分を厳しい環境下に置いて勉強したいと意気込んでいる人であれば、プラスに働くのは確かです。
EOPは英語力を提供してくれるわけではなく、英語を使う環境を提供してくれるのです。その環境の提供という部分を考えると、語学留学自体が環境づくりである点と同じです。実際、日本でも英語を習得することはできますが、語学留学によって英語を勉強しやすい環境に自分を置くことで、英語学習に弾みをつけることができます。EOPも同じで、英語を絶対に習得するという志をもっている人であれば、英語の習得を早めるために役立ちます。
環境を整えることばかりに気を取られずに、どんな環境でも英語を習得してやるんだと意気込むことも大切ですが、語学留学するという選択をするように、様々な方法で自分を甘やかさない環境を整えることも同じように大切です。
料金など、他の条件に違いがあまりない学校であれば、EOPをしっかりと実施している学校の方を選ぶというのは有効であると思います。
因みにこちらはEOPが厳しく守られているILSCという学校です。
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