オーストラリアの大学へのシステム!
オーストラリアの大学について
オーストラリアの大学のシステムを理解する前に、オーストラリアの教育制度を理解してみよう。オーストラリアは日本と同じように小学校、中学校、高校を経て大学へ進学していきます。一般的には小学校はPraimarySchool、中高校はSecandarySchooolと呼ばれ、大きく小学校と中高校とで分けられ合計9年間で、日本と同じ期間を経て大学進学に向かいます。義務教育はYear10(日本で言う高校1年生)までで、ほとんどがそのまま進学し高校を卒業していきます。大学に入るには例えばシドニーのあるNSW州ではHSCと言って州統一の試験があって(日本で言うセンター試験のようなもの)、その点数や偏差値によって、希望の大学に進学できるようになります。Year11,12(高校2、3年生)では、大学進学に向けた授業が行われ(日本で言う大学の一般教養にあたる部分)、大学進学後はそのまま学部移行し、自身の専門分野を学習していくようになります。
オーストラリアの大学は学部によって異なりますが、一般的には3年制で卒業をしていきます。
日本人がオーストラリアの大学に進学する際に必要な条件は
・日本の高校を卒業していること(一定の成績を収めていること)
・英語力を証明する検定試験結果の提示(通常はIELTSの一定の点数を提示)
をすることで入学許可書を得ることが可能です。
ただし、大学に直接に進学をする場合、上記の条件をクリアーしたのみでは一般的には難しいです。それは、上記のオーストラリアの高校2、3年生で学習するオーストラリアの大学の一般教養を学習しているとみなされない為です。よって、オーストラリアの大学に入学するにはそのオーストラリアの大学の一般教養に当たるコースを修了しないと入学はできません。それがいわゆるファウンデーションコースと呼ばれるもので、留学生に対して8ヶ月間から1年間かけて学習し修了することでオーストラリアの大学へ進学ができます。
因みにそのファウンデーションコース入学にはIELTS5.5以上の英語力があることが条件で、従って、その英語力がない方は、まずはIELTS5.5が取れる英語の勉強をしなければならなくなります。つまり、大学進学には、一定の英語力を持っていること(IELTS5.5以上)及びオーストラリアの大学が定める一般教養を学習していること(ファウンデーションコース)が必要となります。いずれもオーストラリアの大学で学習をしていくには必要な知識であり、能力であるので結局は通らなければいけないコースとなりますが、大学進学には基本的にはこういったプロセスが発生します。
但し、他の方法でも大学進学ができる方法もあるなど、オーストラリアの大学への進学は、いろいろなアプローチがあるので、ご自身の目的、状況に併せて適切なプロセスを踏むことが大事であり、必要なこととなってきます。
例えば、「条件付オファー(Conditional Offer)」と言うのがあって、英語力や学歴が条件に満たない場合でも、ある条件を満たすことで入学を許可して頂けるアプローチがあります。
①大学提携の語学学校が開設する進学英語コースに通学して一定の成績を修めることにより大学に進学する方法
この方法は、IELTSの試験に合格しないといけないということではなく、学習をしている普段の成績や姿勢によって評価をしてくれる方法なので、一回の試験ですべてが決定されるよりは留学生にとって優しい方法の一つです。
②必要なIELTSの点数を大学入学までにしっかり取得する方法
IELTSスコアーを伸ばして、大学に入学する方法です。人により伸び率は異なりますが、状況によっては最短で取得できるので、そのスケジュールで大学に進学したいと思っている方にお薦めな方法です。但し、一定の英語力があるからと言って大学の講義についていけるかどうかは別問題ですので、一般的には、大学でしっかりと学習できるように一般英語コースやファウンデーションコースを経て大学進学するほうが理にはかなっていると思います。
他にもディプロマと言う学位をとり大学進学をするなどいろいろと方法があります。それぞれ特長があるので、ご自身が期待する内容のものを選択して大学進学をしていけば良いと思いますが、最短は3年間で大学を卒業できるので、一般的にはその前の準備期間含めて合計で4年間でオーストラリアの大学を卒業できることとなります。